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空創舎・勉強部屋No.1・部材の断面設計 始めは、ちょっと難しいけど、半分理解できたらあなたはきっと構造設計士になれますよ。 今月の課題は・・・ それでは今回は皆様にわかりやすく実際の2×4住宅の床構造を題材に 2×4工法の床根太施工状況 2×4工法では床組は基本として間口2間までを2×10根太一本で構成します。
それでは在来工法との考え方の違いについて見てみましょう。 部材のたわみは右式によって計算することが出来ます。δデルタ・WL4/E I…@
自重と合わせ梁全体に荷重が掛かる等分布荷重の場合、たわみはW:荷重に比例し、またL:スパン(距離)の4乗に比例します。ということは簡単にいうとスパンが2倍になるとたわみは16倍になるということを表しています。 一方分母のE:ヤング係数(材質によって決まるひずみ度)、I:断面2次モーメントを表します。ここで大事なのがこの断面2次モーメントです。
断面2次モーメントは部材の変形しにくさを表す計算式でその断面が受けるモーメント荷重に対しての断面性能を知ることが出来ます。計算式はBh3
/12…Aで、すなわち材料の断面の幅に比例し、高さ(せい)の3乗に比例します。上記@式に代入して考えるとこの断面2次モーメントは分母にきていますから、すなわち反比例することから部材断面のせいを2倍するとたわみは1/8になるということを表しています。…部材の曲げ強さやたわみに対して重要なのは部材のせいであることがとてもよくわかりますね!ちなみに2×4工法ではこの部材の断面性能を活かして2×10という部材を基本的に単独で床根太に使用
それでは、例えば・・・ 瓦を載せる垂木の部材の断面寸法はどのようにして安全を確認するのですか? ●実際に計算をしてみましょう! たわみ δ=5/384×WL4/EI5/384はモールの定理により導き出される両端ピンの場合のたわみ定数
屋根の荷重をCとすると垂木に対しての鉛直荷重はB=C・cosβ、垂木に平行な力(軸力)はA=C・sinβで求めることが出来ます。 部材が静止している場合は必ず外力(瓦の重み)と内力(反力・それを押し返そうとする力)はつりあっていなければなりません。 もしつり合っていなければこの垂木は永久に動き続ける事になります。 それではこのケースの場合は、・・・ まず荷重Aを垂木方向のX方向と垂木に対して垂直方向のY方向に分解します。 あとはX方向に対して部材に働く軸力、すなわち引張り・圧縮力が部材の許容値以内であることを確認し、Y方向・部材に対しての鉛直方向に働く力、すなわちせん断力と前説たわみが許容値以内であることを確認すればよい訳です。
それではたわみを実際に計算をしてみましょう。 条件1.…瓦は平均60s/u、野地合板12o・8s/u、釘・受け材(金物等)3s/u 条件2.…垂木2×8材・5s/m 条件3.…荷重Cについて・4寸勾配ですからtanβ=4/10=0.4より関数表からβ=22°荷重 C=A×cos22゚=A×0.9272となります。 条件4.…E=2×8材のヤング係数はSPF1級で102.3s/p2×103(実際の応力試験から求める数値) 条件5.…I=断面2次モーメント・・前説・Bh3/12:部材幅B×部材背h3/12=1972p4 条件6.…寸法調整係数、システム係数等各種安全係数は無視する
荷重は…60+8+3=71s/u、これを垂木1m/本当りに換算すると垂木ピッチ@455oなので @71s/u×0.455m+5(垂木の自重)/100(pに換算する為)=0.373s/p…荷重A これを荷重B(上式のW)に直すとA×0.9272なので0.373×0.9272=0.345s/pとなります。 A仮にスパンを3mとすると前説たわみ計算式に代入すると 5/384×0.345s/p×(300p)4 / 102.3s/p2×103×1972p4=0.18p …約2oのたわみが計算上は発生することになるのです。 そしてこのたわみ量は基準法などで決められておりスパンLに対して1/200以内とされています。300pで1.5p以内ということです。十分に問題ありませんね さいたまの設計事務所 Hiro 空創舎 一級建築士事務所 皆様のお問い合わせを心よりお待ち申し上げております。 |